2026.04.30
「BASCULE(バスキュール)」は、横浜市営地下鉄・センター南駅から徒歩3分、大通りから一本入った静かな道沿いにあるパティスリーです。オーナーの佐藤さんは、自由が丘の名店「パリセヴェイユ」で19年間スーシェフ(副料理長)を務めた実力派。2022年のオープン当初から注目を集め、3年半経った今も客足が途切れることのない人気店です。

天井が高く、凛とした雰囲気の店内
店内中央にあるショーケースには他店では見ないような美しいデザインのケーキが、壁際には焼き菓子などが並びます。

ケーキはコーヒーや洋酒のきいた大人味など、毎日17種類以上が並びます

佐藤さんがパティシエを志したのは、ごく軽い気持ちからでした。
「アルバイト先の菓子卸会社で体験したお菓子作りが楽しくて。高校卒業後の進路を決める時、『大学に行ってサラリーマンになるより面白そう』と、パティシエの専門学校に入学しました」
お菓子作りに情熱がないまま就職活動の時期を迎え、有名店に応募したところ、運よく採用が決まったのだそうです。

プレゼント用にも人気の高いクッキーや焼き菓子
ところが働き始めた店では、仕事への熱意のなさを見抜かれて、先輩から口も利いてもらえない日々。それでも「辞めたら困る存在になろう」と必死に働くうちに、お菓子作りを楽しめる気持ちが芽生え、同時に先輩たちなど周囲の態度も変化してきたのだそうです。
「努力した分、周りから認めてもらえることの喜びを、その時に知りました」と佐藤さん。
その後、思いがけない誘いを受け、フランス・パリにある菓子店で働くことに。準備不足で、言葉も分からず苦労したものの、フランスの“干渉しない気風”が心地良く、1年を過ぎたころには、このまま日本に戻らなくてもいいと思うほど、パリでの暮らしが気に入っていました。
「パリでは、同世代の日本人パティシエとよく集まって交流していました。その時間は、自分のパティシエとしての強みや弱点を見つめ直す、とても貴重な機会になりました」
このパティシエたちとの交流の中で、金子美明シェフとの出会いもありました。

金子シェフが日本でオープンするパリセヴェイユにスーシェフとして誘われ、帰国を決意。苦しい時期も金子シェフと共に乗り越え、店を人気店へと育て上げました。「このままでもいいかな」と思う時期もあったものの、最終的には「自分の名前で挑戦したい」と独立を決めました。
「金子シェフには、店のロゴをデザインしていただいたり、オープン時にはスタッフを派遣していただいたりと、たくさんの後押しをいただきました」

オーナーの佐藤さん
バスキュールのお菓子は、パリセヴェイユでの経験を土台に、佐藤さんのアイデアを加えて生まれたオリジナル。奇抜さを狙うのではなく「期待以上においしい」と感じてもらえることを大切にしているそうです。定番のケーキも常に進化させているので、あえて“スペシャリテ”は決めていません。

見ても食べても幸せになれる、じっくり味わいたいケーキ

甘さを控え素材の味を生かした、上質なコンフィチュール
見えないところにも手を抜けない職人気質の佐藤さん。「買えば済む材料も自分で作るなど、仕込みについ力を入れてしまうので、いつも忙しいんです」と笑います。
焼き菓子も、作りたてのおいしさを提供するため、作り置きをしません。
「見えない手間が食べた人に伝わって、おいしいと感じてくれていたらうれしいですね」

バターの味と香り、サクッとした食感がおいしい!と評判のクッキー缶
出店場所については、出身地でもある横浜市内で、観光地よりも日常の暮らしに寄り添う場所にしたいと考えていたそうです。センター南にはよく訪れていて、この物件を見つけた時に「ここだ」と直感したといいます。

洋菓子を「とっておきのデザート」ではなく、もっと日常に溶け込む存在にしたいと話す佐藤さん。
「センター南は、新しいものを受け入れてくれるまち。地域の中で、気軽に立ち寄れてフランスを身近に感じられるお店になれたらいいですね」
ひとつ食べれば、そのおいしさに、また別の種類も試したくなる。そんな魅力にあふれたバスキュールのお菓子を味わいに、センター南を訪れてみませんか。

【営業時間】
11:00~19:00
定休日:月曜(祝日は営業・火曜不定休)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、公式Instagramでご確認ください。
・掲載店舗・施設・イベント・価格などの情報は記事公開時点のものです。
・定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。
- 店名:
- BASCULE(バスキュール)
- 場所:
- 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央22-15 ルーナレガーロ1F





