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子どもも大人も鉄道ファンも興奮!東京都市大学 鉄道研究部 展示イベント「僕らの夢を乗せた電車は走り続ける@港北 TOKYU S.C.」レポート
センター南

2026年3月20日(金・祝)から22日(日)まで、港北 TOKYU S.C.にて、東京都市大学 鉄道研究部(以下、鉄研)による「僕らの夢を乗せた電車は走り続ける@港北 TOKYU S.C.」が開催されました。

これは鉄研が文化祭などさまざまな場所で行っている展示イベントで、港北 TOKYU S.C.での開催は4回目。今回は恒例の鉄道模型の運転体験やクイズ大会の他、持参した車両模型を走らせることができるとあり、大勢の子どもたちや鉄道ファンが集まりました。

 

地域の学生と商業施設が連携して開催したイベントの熱気を、当事者の思いを交えながらお伝えします。

 

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鉄道模型の運転体験やクイズ大会、展示コーナーが用意され、会場は大盛況!

港北 TOKYU S.C. B館の5階エスカレーター横に設けられたイベント会場は、多くのお客さまでにぎわっていました。

会場の半分近いスペースを占めていたのが、鉄道模型Nゲージの運転体験コーナーです。たくさんのビルや鉄橋、駅が並ぶ、レールとまちのジオラマの中をNゲージ車両が次々と走り抜けます。

今回用意されたコントローラーは4台で、たくさんの子どもたちが順番待ちをしていました。ようやく順番が回ってくると、操作方法を教わる間も、早く試したくてウズウズした様子。運転体験が始まると、真剣な表情で運転に集中していました。また、そんな子どもたちを楽しそうに写真や動画におさめる保護者の姿も、会場のあちこちで見られました。

なお、取材時は時間外でしたが、今回は持ち込みのNゲージ車両を走らせることも可能に。鉄研メンバーによると「連日足を運ぶ人も多い」とのことでした。

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運転体験コーナーの隣に設けられた、小さな子ども向けのプラレールコーナーも大盛況。電車が走る姿にじっと見入ったり、電車を動かす操作を繰り返したり、子どもたちは目を輝かせながら夢中で遊んでいました。また、会場の一角には、かつて存在した路線名や駅名が記された、昔の路線案内図や、発車合図に使われる手旗、合図灯など鉄道関連品の展示コーナーも設けられ、年齢問わず多くの人の関心を集めていました。

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ひときわ大きな盛り上がりを見せていたのが、クイズ大会です。電車のマニアックな情報から、お得なきっぷなどに関する問題が出題され、子どもたちはもちろん大人たちも夢中に。最後に鉄研メンバーが撮った電車の写真が参加証として一人一人に手渡され、会場の熱量が一気に高まっていくのが伝わってきました。

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地域の学生と港北 TOKYU S.C.の連携により開催された本イベント。まずは鉄研の宮澤さん、石本さん、村上さんの3人にイベントにかける思いを聞きました。

 

子どもはもちろん、大人も鉄道ファンも楽しめるイベントにしたい

東京都市大学 鉄道研究部 宮澤裕太さん(2年生) 石本優真さん(1年生) 村上和輝さん(1年生)

 

前回、2025年12月開催時は、A館1階 イベントスペースでの実施でした。今回はB館5階エスカレーター横での開催となりましたが、お客さまの反応は?

「3日間を通して、想像を超える数のお客さまに来場いただいています。前回は施設の入り口で実施したため、入館ついでに見て行く人も多かったのですが、今回は建物5階と少し奥まった場所で開催したにも関わらず、たくさんのお客さまに来場いただいています。港北 TOKYU S.C.の担当の方にも『5階で開催したのに、こんなにお客さまを集められるのはすごい』と評価いただき、うれしかったです。」(宮澤さん)

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「私はSNSでの告知を担当していたのですが、短い文章の中でいかに分かりやすく伝えるかに苦労しました。でも、それがうまく伝わったようで、来場者数にも反映され、頑張って良かったと感じています。」(石本さん)

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毎回、長い時間をかけて準備していると聞きました。イベントにかける思いは?

「準備や片付けには多くの人の手がかかります。まず私たちの主な活動場所である世田谷キャンパスからレールや模型、展示品などの品々をトラックで会場まで運び、続いて横浜キャンパスでも机を30台ほど積み入れる必要があります。また、メンバーが私物を自宅から持ち寄っているため、各自が担当する展示や作業に合わせて細かな備品も準備しなければなりません。

こうしたさまざまな苦労がある中でも、いざイベントが始まると、お子さまや親御さんの喜ぶ様子が見られ、心から開催して良かったと思います。この体験が私たちの一番のモチベーションになっています。」(石本さん)

 

今回のイベントで工夫したこと、難しかったことは?

「恒例の運転体験に加えて、お客さまがNゲージ車両を持ち込める時間帯を設けました。Nゲージの一般的なレンタルスペースは有料ですが、本イベントは無料です。これにより、子どもたちはもちろん、大人の鉄道ファンにも喜んでもらえるように工夫しました。

もう一点工夫したのが、クイズ大会の質問内容です。今回は10問のうち半分は、子どもたちが喜ぶ、図鑑に載っているような鉄道の知識を、残りの半分には大人にもうれしいお得情報などを盛り込み、幅広い年齢の人に楽しんでもらえることを目指しました。」(宮澤さん)

 

「難しかったのは、お客さまの動線です。今回は館内のエスカレーター前という、移動するお客さまが多い場所で開催したため、万が一の避難経路など安全性に配慮する必要がありました。そこで、エスカレーターと会場の間に少し距離をつくるなどし、スペースにゆとりを持たせました。」(石本さん)

 

「会場のスペースにゆとりを持たせたことは、結果的に大成功だったと感じています。お客さま同士がぶつかることもなく、モニターなどの設備も移動しやすくなりました。また、空間にゆとりができたことで、プラレールとNゲージのコーナーを明確に分けられたのも良かった点です。精密模型であるNゲージは扱いに気を遣う必要ありますが、プラレールコーナーとの間に少し距離ができたことで、別物だということが小さなお子さまにも自然と伝わったように思います。」(村上さん)

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イベントが開催されたセンター南のまちの印象や、今後取り組みたいことを教えてください。

「商業施設がたくさんあり、ここに来ればなんでもそろう。横浜市営地下鉄のグリーンラインとブルーラインが合流していてアクセスも良く、とても暮らしやすいまちという印象です。」(宮澤さん)

 

「僕が今後ぜひやってみたいのが、東急電鉄との連携イベントです。近々東横線が開業100周年を迎えると思いますが、その際に、私たちが所有している鉄道関連の部品や資料などを期間限定で常設展示して地域の人に公開できれば、こんなにうれしいことはありません。」(村上さん)

 

皆さんの将来の夢をお聞かせください。

「以前は新幹線を運転してみたかったのですが、今は海外に日本の鉄道を輸出する仕事に就きたいと考えています。」(宮澤さん)

 

「私も幼少の頃から電車づくりに携わりたいと思っていて、そのために大学では理工学部 機械システム工学科に入りました。ただ、最近は都市生活学部の人たちと触れ合うことが増え、沿線のまちづくりにも携わってみたいと考えるようになりました。今回のイベントは、沿線の人とつながりを持てたという意味で、とてもいい経験だったと感じています。」(石本さん)

 

「僕は鉄道が好きで、中学・高校でも鉄道研究会に入っていました。ずっと東急線沿線に住んでいることもあり、将来は東急電鉄の鉄道員になりたいと考えています。」(村上さん)

 

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続いて、港北 TOKYU S.C.を運営する(株)東急モールズデベロップメントの折笠さんと石塚さんに伺います。

 

「学生ならではの専門性の高いコンテンツ」を地域の人に届けたい

(株)東急モールズデベロップメント 第一事業本部 沿線運営グループ 沿線運営部 港北東急ショッピングセンター 折笠力基さん 石塚彬さん(所属はインタビュー当時のもの)

 

まずは今回のイベントの印象は?

「非常に多くのお客さまに来場いただき盛り上がっています。前回よりも、お客さまと学生が積極的にコミュニケーションを取っていて、滞在時間が長い印象ですね。」(石塚さん)

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本イベントは今回で4回目となりますが、連携のきっかけは?

「きっかけは、2024年春に鉄研メンバーから相談を受けたことです。もともとイベントを実施していた東京都市大学 二子玉川夢キャンパスが2024年2月に閉館となったため、イベント開催場所を探しておられたようです。ちょうど私たちも、夏のイベントを検討していたこともあり、思いが一致し、開催に至りました。実際にイベントを開催したところ、幅広い年齢層の皆さまに楽しんでいただけたため、その後も継続いただいています。」(折笠さん)

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地域の大学生と一緒にイベントに取り組むことで、どのような効果を期待しているのでしょう?

「まず東急グループとしては、皆さまに東急線沿線のまちを好きになってほしい、という思いがあり、そのためにも、学生の頃からまちに愛着を持ってもらい、まちを好きになってもらいたいと期待しています。加えて、商業施設としては、学生の皆さんが好きな分野……例えば部活動や研究などは専門性が高く、それをもとにしたイベントは、来場者に奥深いコンテンツを提供できると考えています。部活動や研究内容が人目に触れる場を提供することで、学生の皆さんの学習意欲の高まりや、成長につながればという思いもあります。」(折笠さん)

 

学生とイベントを行うにあたり、特に意識していることは?

「大事にしているのは、主体性を尊重することです。今回、館内でイベントを開催すると決める際にも、前回と同じ屋外のスペースで実施するか、館内で実施するかの判断を学生に委ねました。その結果、彼らから、広いスペースを使用できることを理由に『館内でやりたい』との申し出があったため、その思いに応えられるよう全力でサポートしました。」(石塚さん)

 

「鉄道研究部の皆さんとイベントをつくっていて驚かされることがたびたびあります。例えば、昨年12月のA館1階イベントスペースでの開催時、2日目に雨天の予報が出ました。半屋外の会場で、Nゲージ車両はぬれると故障することもあるため中止となる予定でしたが、当日、鉄道研究部の皆さんのアイデアで急きょプラレールコーナーを拡大して開催しようということになりました。当日の判断のため会場が準備できるか心配でしたが、短時間で見事なプラレール展示会場が完成していました。皆さんの熱意にはいつも驚かされ、こちらも大きな刺激を受けています。」(折笠さん)

 

最後にセンター南のまちの印象や、地域連携の展望についてお聞かせください。

「センター南は家族連れが多く、人柄が温かいまちという印象があります。自主的にまちの人がゴミ拾いをする場面にたびたび出会うなど、まちを愛してらっしゃることが普段からよく伝わってきます。」(石塚さん)

 

「公園や緑道が多く、緑が多い印象も強いですね。地域との連携については、地元の企業さまや団体さまと引き続き連携しながら、まちの新たな魅力を発見できるようなイベントを、今後もどんどん仕掛けていきたいと考えています。」(折笠さん)

 

 

学生の皆さんと商業施設の「地域の人たちに心から楽しんでもらいたい」という思いが実を結び、回を重ねるごとに来場者との距離を縮めている本イベント。産学連携のこの取り組みが、より一層、地域に根付いていく未来が垣間見える一日となりました。

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■東京都市大学鉄道研究部 展示イベント 

「僕らの夢を乗せた電車は走り続ける@港北 TOKYU S.C. 」概要
開催日時:2026年3月20日(金・祝)から22日(日)11:00~17:00
開催場所:港北 TOKYU S.C.  B館5階 エレベーター横

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