2023.07.04
2023年3月25・26日の2日間、「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」の開業12周年記念イベント「春うららいぶ!」が開催されました。地元学生によるパフォーマンスを中心に、多彩なステージイベントが催された当日の様子をお届けします。
いつもの遊び場が、今日はステージに!/二子玉川ライズ・ショッピングセンター「春うららいぶ!」
▲会場となったイベントスペース「二子玉川ライズ ガレリア」
2023年3月19日に開業12周年を迎えた「二子玉川ライズ・ショッピングセンター(以下、二子玉川ライズ S.C.)」。個性豊かなショップやレストランが集結する大型商業施設として、地元の人々はもちろん遠方からの来訪客にも愛されています。
そんな同施設の開業12周年イベントの一環として、3月25・26日に「春うららいぶ!」が開催。目玉となるステージイベントには、多方面で活躍するアーティストや地元の学生団体など計9組が出演しました。
地元学生にとっては、普段よく足を運ぶ地元の施設でパフォーマンスを披露できる貴重な機会。そこで今回は、地元学生のパフォーマンスを中心に当日の様子をレポートします。
うららかな歌声が春の空に響く!地元の大学生によるアカペラライブ
イベントは、地元の大学生による「春うららアカペラライブ」で開幕。東京都市大学のアカペラサークル「Groove」(25日のみ出演)と、駒澤大学公認アカペラサークル「鳴声刺心(めいせいししん)」が、それぞれ自慢の歌声を響かせました。
約40名が在籍する「Groove」ですが、この日はOBを含めた6名編成で出演。
人気バンド・SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」などを明るく伸びやかな声で歌い上げました。
終演後に「緊張したけど楽しかった!」と話すのは、2・3年生のメンバーたち。
コロナ禍で学外でのライブ活動が制限されていたため、大きな舞台でのライブは今回が初めてだったそうです。OBが「コロナ前は近くの小学校や幼稚園に招待されて歌声を披露していた」と話すと、「楽しそう!私もやってみたい」と応じる下級生たち。「コロナ禍で減ってしまった仲間(サークル員)を増やすためにも、地元のイベントに積極的に参加していきたいです」と今後の意気込みを語ってくれました。
駒澤大学の「鳴声刺心(めいせいししん)」は、今年で15周年を迎える伝統あるアカペラサークル。
在籍者数は110名にのぼり、外部イベントにも多数出演しています。今回はヒューマンビートボックスを交えたダンサブルな楽曲を披露。プロ顔負けのパフォーマンスに、たまたま会場を通りがかった人々も足を止めて聴き入っていました。
「普段はライブハウスでの活動がメインなので、今回のように、公衆の場で歌うのは新鮮でした」と語ってくれたのは、練習帰りに二子玉川ライズ S.C.内のラーメン店で食事をすることも多いという男性メンバー。「リズム乗せて踊ってくれる人や、自分たちの歌を聞いて立ち止まってくれる人がいて嬉しかったです」と目を輝かせました。
高校生によるダンスライブで会場は大盛り上がり!
午後は、地元の高校生による「春うららダンスライブ」を開催。
今年1月の「第14回全国高等学校ダンスドリル冬季大会」HIP HOP部門で準優勝に輝いた「世田谷総合高等学校」のダンス部が、躍動感あるパフォーマンスで会場を盛り上げてくれました。
ヒップホップを中心に、ジャンルの異なるダンスを次々に展開されたステージ。聞けば、演技構成はすべて部員たちで考えているそうです。「ヒップホップを中心に、日本の曲も取り入れて多くのお客さんと一緒に楽しめるものにしたいと思いました」とメンバー。
コロナ禍での活動について聞くと、「練習時間や観客数など、制限されることが多くありました。元の状態に戻りつつある今、たくさんの人に見てもらえるからがんばれるという気持ちが大きいです。こうして大勢の人々の前で踊れる機会に恵まれ、本当にありがたいです!」と語ってくれました。
26日には「狛江高等学校」のダンス部も出演。2022年の「第15回 日本高校ダンス部選手権」で7位入賞を果たすなど、全国有数のダンス強豪校です。この日は、3年生グループによる、春の陽気にぴったりな華やかなダンスパフォーマンスが披露されました。
終演後に話を聞くと、「ダンス本来の楽しさを感じながら踊れました」とメンバー。「普段の大会では評価を意識し、緊張感を持って踊っています。それに比べ、今日は力を抜いて伸び伸びと踊ることができました」と続けてくれました。
さらに、コロナ禍が明けつつある現在の心情についても明かしてくれました。「コロナ禍では対面のダンスイベントをなかなか実施できませんでした。今回多くの人々の前で生のステージを披露できたことで、動画配信では得られなかった反応を間近で感じることができました。今後もこのような地域のイベントがあったら、積極的に参加していきたいです!」
両日11時~17時に開催された同イベント。
地元学生によるライブの他に、スペシャルゲストによる多彩なパフォーマンスも展開されました。
2021年にデビューした男女混合アカペラグループ「Nagie Lane(ナギーレーン)」は、アカペラとは思えない重層的で豊かなハーモニーを披露。アコーディオンやマリンバ、トイ楽器奏者として活躍する「良原リエ・シーナアキコ」は、春にぴったりなカラフルで軽やかな音色を響かせてくれました。ステージ前に設けられたキッズスペースでは、プロの巧みな演奏とトークに聞き入る子どもたちの姿が見られました。
13種類のワークショップも開催!
ライブと並行して、会場では多彩なワークショップも開催。観覧席の後ろに計13のブースが並び、来場客にさまざまな体験を提供しました。
ひっきりなしに人が訪れていたのは、イベント会場の装飾を手がけたアーティスト・MEGU監修による、ジャイアントフラワー作りのブース。目の前にある作り方の手順を見ながら、紙製の花びらで各々の花を作っている子どもたちの姿が印象的でした。
▲左:「つくろう!おえかき缶バッジ」ブース/右:人気絵本「はらぺこあおむし」の帽子づくりブース(参加無料)
他にも、オリジナルの缶バッジ作り、お好みのワッペンを選んで帽子とカスタムするブースなど、気軽に楽しめるワークショップがズラリ。無料で参加できるものもあり、家族連れを中心とした多くの来場者たちが楽しい時間を過ごしていました。
人と人とのつながりを実感できる場に
「今回の企画にあたって考えたのが、〈人と人とのつながり〉〈新しいこととの出会い〉というテーマでした」と話すのは、同イベントの企画運営担当者。「アカペラやダンスはチームでやるからこそ輝くもの。〈つながり〉や〈出会い〉といったテーマにぴったりだと思い、地元学生の皆さんに出演を依頼しました」と続けます。
その言葉通り、学生たちの弾けるような笑顔、団結力あふれるパフォーマンスが会場を熱くしていたように感じます。コロナ禍で思うような活動ができなかった学生たちにとっては、絶好の発表の場にもなった様子。多くの人々の熱意と音楽のポジティブな力によって、春のうららかな気候のように、温かく柔らかなムードに包まれた2日間でした。
- 場所:
- 二子玉川ライズ
- writer:
- 佐々木志野
- photographer:
- 佐々木志野