2025.07.15
藤が丘駅から徒歩8分の住宅街の中にある「La*Maníta(ラ・マニータ)」。スペインタイル作家の佐藤朋子さんが2001年にスタートした、スペインタイルのアトリエです。
スペインタイルは、鮮やかな色合いと絵柄の美しさだけでなく、何年経っても色や質感が変わらず、屋外で使用できる耐久性も魅力です。
自然をモチーフにしたオリジナルデザインの作品
佐藤さんが提案するのは、日常の生活の中で、ちょっとした彩りを与えてくれるアートのある暮らし。スペインタイルの伝統的な絵付け技法を守りながら、教室では日本の暮らしにも合わせやすい色やデザインを用いた、オリジナルの作品作りを体験できます。
スペインタイルが空間を華やかにしてくれます
体験レッスンは、2時間でコースターや表札などを1つ作ることができます。
色やデザインは自由。デザインサンプルから選ぶこともできます。教室にある作品を見本に、出来上がりをイメージしながら考えるのも楽しい!
体験レッスンで作れる作品。何回体験してもOK!
デザインが決まったら、ベースになる素焼きの板や皿に鉛筆でデザインを描き、筆やスポイトで好きな色の釉薬(ゆうやく)※をのせていきます。
※素焼きの陶磁器の表面に光沢を出し、液体の染み込みを防ぐガラス質の層
釉薬の色見本。「日本の家に合わせやすい色を多くそろえています」
乾燥と焼成を教室が行い、作品が完成するまで1カ月ほどかかります。
教室にある窯で焼成
佐藤さんがスペインタイルと出合ったのは、スペイン東部のまち、バレンシア。
スペインは、お母さまの仕事の関係で、子どものころから身近に感じていた国だったのだそう。「1日5食という食文化や、緩やかな雰囲気がいいなと思っていました。」
大学はスペイン語学科に進学。スペインを訪れるたびに好きになり、大学卒業後にスペインの食品を扱う商社で働いて資金を貯めて、移住。バレンシアで陶器を見た時に「自分で作ってみたい!」と思い、現地に在住していたスペイン陶芸家・船戸あやこさんの下で本格的に学ぶことになったそうです。
プレゼントにもGood!看板や表札、ウエルカムボードなどをオーダーすることもできます
帰国後にご実家の一部に現在のアトリエを作り、教室をオープン。
「藤が丘は子どものころから住んでいる、私にとっての地元。友人も多く、思いが深いまちです。都心に行きやすいけれど、田んぼの風景もあって、カエルが鳴いていたりする、のんびりしたところに居心地の良さを感じています。」
教室にはステキな作品がいっぱい!
生徒さんは、学生から、第二の人生の趣味にしたいという方まで年齢も性別もさまざま。一人で来て、制作に没頭する人が多いのだとか。
レッスンは月謝や曜日の決まりがない、その都度レッスン料を支払うフリーレッスン制。
「スペインの気風のように、のんびり自由に、来たいときに来て作る。それぞれのペースでやっていただけたら。」と佐藤さん。
自由に描いた絵をタイルにできる、子ども向けの体験レッスンも!
オーダー作品の制作や、オリジナル作品の販売など、作家としての活動も行っている佐藤さん。47都道府県で展開しているご当地土産「旅するマグネット」の横浜版には、佐藤さんのタイルデザインが採用されています。
「旅するマグネット横浜版」は、教室でも購入可能
近隣の幼稚園の卒園制作や、学校の記念制作の指導、イベントへの参加など、地域との関わりも大切にしている佐藤さんの夢は?
「教室を始めて20年以上が経ち、技術を身に付けた生徒さんがたくさん育っているので、みんなで力を合わせて、地元の店の看板を作るとか、フォトスポットになるような作品を作るとか、“まちのスペインタイル計画”のようなことをすること。」
「歩いていて、この教室で作ったと思われる表札を見かけるとうれしくなります。」と語る佐藤さん
レッスンの時に、たまたま一緒になった生徒さんの間でコミュニティーが生まれるのも楽しいそう。「教室が“スペインの空気のような、ゆったりとした気持ちで通える、ちょっと楽しい出会いの場所”になれたらいいですね。」
生活に彩りを与えてくれるスペインタイルの作品を作ってみませんか。暮らしの中で作品を見るたびに、明るく温かな気持ちになれそうです。
【営業時間】
10:00~15:00(予約制)
定休日:月・水・土曜(他不定休)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ホームページでご確認ください。
- 店名:
- スペインタイルアトリエ La*Maníta(ラ・マニータ)
- URL:
- https://lamanita-tile.com/
- 場所:
- 神奈川県横浜市青葉区柿の木台(住所の詳細は予約時にお伝えします)