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地域でのつながりが人の輪をつくる「ふれあい福の市~テラスでツナガル福祉の輪~」レポート
たまプラーザ

このまちでツナガル。

人と人がツナガル、人の輪ができる。

それが人を生き生きとさせる力となり、まちの活力となっていきます。

こんな人と人をつなげる力も、この地域の特徴といえるでしょう。

そんなこのまちならではの魅力を、楽しんでみませんか。

 

2023年10月27日(金)、3日間にわたる「FIND LOCAL FES 2023」の1日目として、たまプラーザ テラスを会場に「ふれあい福の市~テラスでツナガル福祉の輪~」が開催されました。青葉区内の障がい者福祉施設や地域団体の皆さんの手作り工芸品やお菓子などが並び、参加型イベントでもにぎわいをみせた当日の様子をレポートします。

 

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出店者もお客さまも、参加しやすいイベントを目指して

「障がいのある方々の普段の暮らしや福祉の魅力に、楽しみながら触れてみてほしい」と開催された同イベントで特徴的だったのは「じゃんけん大会」の実施。販売ブースに立つ方とじゃんけんをして、3回勝ったお客さまが景品をもらえる催しです。接客や会計が苦手な障がいを持つ方も参加することができ、お客さまとの触れ合いの機会となりました。

この上ない好天に恵まれた金曜日、平日とは思えないにぎわいと、触れ合いの続く会場で、ブース出店された3つの施設の方々に、お話を伺いました。

 

 

地域の皆さんに、私たち施設の存在を知ってもらう機会に!

障がい福祉サービス事業所 生活介護「桃の実」

 

青葉区元石川町にある障がい福祉サービスの事業所。緑に囲まれ、アットホームな雰囲気の中、「その人らしさ」を引き出すことを目標に一人一人に合わせた支援を行う施設です。

スタッフの森さんは「地域の皆さんに親しみを持っていただける施設となることが目標。そのためにまずは知っていただきたいと思い、このイベントに参加しました」と話します。

 

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ブースのワゴンに並んでいたのは、手作業で丁寧に作られたアート作品やドライフラワーなど。ブレスレットなどのアクセサリーや、オリジナルのかわいい絵柄が付いた石鹸も注目を集めていました。

「今日のような地域イベントでの販売活動は、私たち施設をご利用の皆さんにとって貴重な社会経験になるんです」とのこと。また「地域の皆さんに施設の存在を伝えることができる」ため、イベントの継続的な開催を望まれていました。

「身近な場所で、障がい者支援施設が集まるイベントが開催されることを、ありがたく思っています。青葉区を拠点とした福祉サービス事業者として、区内に特化した施設づくりを展開すると同時に、地域づくりにも参加していきたいと思っています」と今後の展望を話してくれました。

 

 

地域の皆さんとの触れ合いは、社会復帰への大事な経験 

NPO法人横浜市中途障害者地域活動センター「青葉の風」

 

横浜市中途障害者地域活動センターの拠点「青葉の風」。横浜市内18区に1カ所ずつある、脳血管疾患などの後遺症を持つ方々の支援に特化したセンターの1つです。

ブースのワゴンに並ぶのは、日本の伝統工芸品・刺し子作品の他、華やかな色の巾着や小物、お手玉など。これは、脳卒中や脳外傷の後遺症による障がいを持ち「青葉の風」に通われている青葉区在住の方々の手作業による作品です。

 

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「脳卒中や脳外傷は、目に見えない後遺症も少なくないため、臨床心理士、作業療法士などによるプログラムが組み込まれたリハビリ教室も開催しています」との説明をしてくれたのは、「青葉の風」の武藤所長。

「昔は、65歳以上で介護保険を併用してご利用いただく方が多かったのですが、最近は、40代など若年での発症が増えてきています。私たちは、若くして発症された方たちの行き場を確保するために、この活動をしています」とのこと。

若年層を対象としているため「社会復帰すること」がリハビリの目的。「『青葉の風』は“通過”施設。まずは毎日同じ時間に同じ場所へ自力で通う、ということからスタートして、社会復帰をしていくことを目指しています」と、同施設の存在意義と目的を聞かせてくださいました。

 

イベントへの参加について、「こういったイベントで、自分が作ったものが目の前で売れていくのは、とてもうれしいことだと思います」そして、「地域の方と触れ合うことができる、よい機会なんです」と、武藤所長。他にも、地域の清掃活動も実施しているそうで、その際には、近隣の皆さんから「ありがとうございます」とお声掛けをいただくとのことでした。

今回のようなイベントへの参加や地域活動は、多くの触れ合いを生み、障がいを持つ方たちの社会復帰に向けた大事な経験となっているようです。

 

 

まちになじむ機会が欲しい。まずは「知って」いただくことから

就労継続支援B型事業所「田園工芸」

 

「田園工芸」は精神障がいを抱えた方が通所される施設。皆さん、障がいを持ちながらも“目標をもって働く”ことをテーマに通所しています。

イベント当日は、石鹸やアクリルタワシなどの生活用品がブースいっぱいに並べられ、中には日常生活に欠かせない便利グッズもそろっていました。いずれも「エコ」を意識した手作り製品なのがうれしいと、立ち寄るお客さまにも好評です。これらを作っているのは精神障がいを持つ方々。30年の歴史を持つ「田園工芸」が、障がいのある方々と社会との橋渡しとなることを目標に、製品作りに取り組んでいます。

 

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「施設の目標は『作業を通じて働く喜びを感じる』です。」と語るのは、宮城さん。

製品の中でもユニークなのは「石鹸」と「油取り」。「石鹸」は廃油から作るもので、廃油は寄付で賄っているため、材料費はほぼゼロとのこと。「油取り」は調理で使った後の油を吸い取るグッズで、使用後の牛乳パックを利用して作成したもの。これも原材料は寄付とのことです。

 

施設での取り組みについて、「手工芸品制作と販売の他、地域での草刈りや清掃作業、DMの配達などもやらせていただいています」と教えてくださいました。「地域に住むご高齢の方から『庭の草が伸びてしまっているけれど自分では手に負えない。やっていただけますか』とのご依頼をいただいたり、中学校のプール清掃のご発注をいただいたり。就労を通じた地域の皆さんとの触れ合いがあることが、私たち施設の特徴です」とのこと。

今回のイベント参加で、たまプラーザは「活気があり、人が多く行き交うまち」という印象を強くしたという宮城さん。

「地域の方々に障がいを持つ人たちのことや、その活動を知っていただければ。そのために今回のようなイベントに、これからも是非参加させていただきたいです」と、その思いを語ってくれました。

 

 

■「たまプラーザ テラス」の取り組み-----------------------------------

「たまプラーザ テラス」は、障害があっても利用しやすい施設を目指して、

青葉区自立支援協議会・地域とのつながりプロジェクトによる

「あおばエールプロジェクト」に参画しています。

あおばエールhttps://aoba-yell.com/

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店名:
たまプラーザ テラス
URL:
https://www.tamaplaza-terrace.com/

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